秋の犬の健康診断のお知らせ  

こんにちは。犬猫医療センター院長の原田です。

まだまだ残暑が厳しく、秋の気配が感じられない日々が続いていますね。
とはいえ暦の上では立秋を過ぎ、今は「白露」の季節。夜には空気が冷えて朝露が見られ、少しずつ日中の暑さも和らいで、秋が近づいてきています。

そして、秋の訪れとともに当院では「わんちゃんの健康診断」の季節を迎えます。


なぜ秋に健康診断を行うのか?

一般的にわんちゃんは、春(3〜5月)にフィラリア予防薬をもらうため病院にかかります。さらに狂犬病予防接種の時期は法律で4〜6月と決められており、この時期には必ず獣医師の診察を受ける機会があります。

その際、当院では全頭に身体検査を行い、ご希望に応じて血液検査などの健康チェックも実施しています。

わんちゃんは1歳を過ぎると、1年で人間の約4年(大型犬では約5年)分も年をとると言われています。
人間は成人すると年1回の健康診断(人間ドック)が推奨されていますが、それを犬にあてはめると「年に複数回」の健康診断が理想的ということになります。とはいえ現実的には難しいため、当院では 春と秋の年2回の健康チェック をおすすめし、その一環として「秋の健康診断月間」を設けています。


院長より

参考までに、恥ずかしながら私と小松病院院長の曽我獣医師が出演している、健康診断に関する動画もあります。ぜひご覧いただければ幸いです。
👉 動画はこちら

わんちゃんをはじめとする動物たちは、自ら「健康診断に行きたい」とは言えません。中には、飼い主様に心配をかけまいと、症状を隠して元気にふるまう子もいます。

そうした「隠れた病気」を早期に発見し治療につなげるには、私たち獣医師だけではなく、飼い主様のご協力が欠かせません。

ぜひこの機会に、年2回の健康チェックを習慣に していただければと思います。

秋のわんちゃん健診 2025