超音波検査機器が新しくなりました!
当院のエコー検査に用いる超音波検査機器(エコー)は今までGEヘルスケアジャパン株式会社製のVivid E9という心臓検査のハイエンドモデルの機械を使用していましたが、古くなってきたため、同社の最新機種であるVivid E95をこの度導入いたしました。動物病院では大学病院のような大きな病院にしか導入されていない機械です。
新しくなったエコーにより診断精度が今まで以上に向上することが期待されます。
超音波検査、エコー検査という言葉は、出産のご経験があるお母さま方は、妊娠した時に検査したアレねと覚えていらっしゃる方も多いかと思います。
もちろん妊娠診断や胎児の成長を確認することにも使用しますが、様々な臓器や組織の状態を体に傷をつけずに見ることができます。
動物病院の診療でも妊娠診断に使用することはありますが、実際には心臓やおなかの臓器全般をみることが多いです。
競走馬では関節や腱の状態を診るためにも使用しており、犬においても最近は関節の検査にエコーが用いられることがあります。
心臓の病気の診断にはエコー検査は欠かせないものとなっており、今ではエコー検査なしではスタンダードな診断や治療が困難となっています。エコー検査をせずに薬を出すなんてことはもってのほかです。
腹部の病気にもエコーはたくさんの情報を提供してくれます。例えば、おなかに水(腹水)がたまっていないか、子宮に膿がたまって子宮蓄膿症になっていないか、胆嚢に泥や粘液がたまっていないか、膀胱にポリープや癌がないか、おなかの中のリンパ節が腫れていないか、腸に詰まっているものはないか・・・などなど、いろいろな病気の発見に欠かせないものとなっています。
エコー検査は、検査する人の技量で診断精度がかなり変わります。
いくらエコーの機械が最新の最上級のものであっても、検査する人が素人同然であったら宝の持ち腐れにしかなりません。
エコー検査は心臓に雑音が聞こえると言われたり、血液検査などでおなかの臓器の異常を指摘されたりした場合には検査をおすすめします。
詳しくは担当医にご相談ください。
原田