小さなお客さまが教えてくれた春の訪れとノミ・マダニ予防の大切さ

暖かくなって色々な生き物の活動が活発に

先日、大雨の降る朝に診察を始めようと、最初の飼い主様をお呼びした際、待合室の床を「カサカサッ」と走り抜ける小さな影が見えました。

「まさか…G…?」と一瞬身構えましたが、正体は、病院の中で見かけるのは珍しいお客様でした。

なんとか尻尾が切れないように気をつけて捕まえると、それは「ヤモリ(守宮)」でした。

おそらく、夜間に電気に誘われて集まる小さな虫を追ってきた際、自動ドアの隙間から病院内に迷い込んだのではないかと思われます。
しばらく観察した後、無事に病院の外へ逃がしてあげました。


さて、ヤモリが現れるようになると、外ではノミやマダニの活動も活発になってきているサインでもあります。

実際に、すでにマダニが付着したわんちゃんや、ノミをつけて帰宅した猫ちゃんが来院されています。

特にマダニは、近年SFTS(重症熱性血小板減少症候群)**という病気を媒介することがわかっており、非常に注意が必要です。
豊橋市内での感染例はまだ報告されていませんが、近隣の市では発生例があります。

特に猫ちゃんは発症しやすく、マダニに刺された猫ちゃんが発症し、その猫ちゃんから人に感染するというケースも報告されています。

**厚生労働省 SFTSについてはこちらから


このように、「マダニ → ペット → 人」へと感染が広がる可能性のある病気のため、外に出るわんちゃん・猫ちゃんは、しっかりとした予防が大切です。

当院では、ノミ・マダニ予防薬の処方を行っております。
また、お薬のみをご希望の方にはWEB予約からのお渡しも可能ですので、ぜひご利用ください。(一度診察時に処方されたことのあるお薬、予防薬に限ります)

暖かくなるこの季節、動物たちが安心して過ごせるよう、早めの予防を心がけていきましょう。


必要に応じて、この文章をコラム形式にしたり、画像付きページに組み込んだりすることもできますので、お気軽にご相談ください!

犬猫医療センター

院長 原田高志

暖かくなってきたらあの寄生虫が動き出します!おうちに持ち込む前に〜