おしり絞り、肛門腺のおはなし
肛門腺のお話です。
ワンちゃんと暮らしている方は当然知ってるよ!という内容かもしれませんが、ここでおさらいです♪
ちなみに猫ちゃんにも肛門腺はありますよ!
■肛門腺■
肛門の左右(4時と8時の位置)にある袋状の肛門嚢(腺)には、臭い分泌物が入っています。
<肛門腺の位置>
液体状だったり、ペースト状だったり個体差はありますが、これは、臭い匂いを出して危険を知らせたり、相手を追い払ったり、相手のにおいを嗅ぐことによってどんな個体なのかを認識したり、マーキングに使うための分泌物です。
犬猫がおしりのにおいを嗅ぎあうのは、肛門線の匂いをチェックしているんですね!
通常はうんちをするときに自然に出るものですが、溜まってしまう子は定期的に絞ってあげないといけません。
溜まりすぎると袋が破裂してしまうこともあります。
■肛門腺がたまってきた時の合図■
気になって肛門を舐めたり、お尻を床に擦りつけたり、自分の尾を追いかけたりします。
■絞り方■
①しっぽを持ち上げる。
(奥の方にある袋が手前に移動し、絞りやすくなります。)
②親指と人差し指で、爪を立てないように、奥から手前に力を加えて絞り出す。肛門からではなく、肛門の左右に小さな穴があり、分泌物はそこから出てきます。
※肛門腺が液体状の子は勢いよく飛び散って大変なので、必ず肛門にティッシュを被せて行うか、お風呂場など洗い流せる場所で絞りましょう。
③おしりの周りの毛につくとしばらく臭うので、お風呂場で絞ってそのままおしりだけシャンプーすると清潔です。
■注意■
カチカチに中身が固まっていたり、炎症を起こしていたりする肛門腺は絞ろうとするとかなり痛がります。その場合は無理せず動物病院でお願いしましょう。
尻尾の短い子はなかなか絞るのは難しいかもしれません。
ご自身でうまくできないな、と思ったら、肛門腺しぼりだけでも処置させて頂きますので、是非病院にいらしてくださいね!