
猫ちゃん、お気に入りブラシの見つけ方〜病院スタッフの子達の場合〜
ブラッシングのブラシってどんなのが良いですか?というご質問をよく受けます。
(皮膚が弱い子、皮膚疾患のある場合はかかりつけ獣医師に相談してくださいね)
ブラシは毛の長さ、ブラシをする場所、猫ちゃんの好みなどで使い分けます。
(左から)
①金属ブラシの先が丸いブラシ
②シリコンブラシ
③金属ブラシで土台にクッション性のあるもの
④ノミ取りコーム
⑤コーム
我が家の猫(男の子、短毛やや長めの毛)はコームタイプのものと写真のタワシ型(一応猫用ブラシです)を好んで使っています。
コームタイプは毛をしっかり取り除きたい時、でも背中側のみ(お腹は嫌がる)。
タワシ型は頭、顎の下、お腹まで喜んでブラッシングさせてくれるのでブラッシングついでに猫を甘やかしたい時に。
もう一匹の女の子(短毛)はそもそも触られるのが苦手なので、触らせてくれる頭から背中を少しだけタワシ型ブラシで撫でてあげます。
そしてブラシを嫌がらないように(自分も嫌われたくないので)おやつをあげながらブラッシングしたり。
この感じだと、ラバータイプのブラシも好きになるかもしれないので、次はブラシを変えて試してみようと思います。
スタッフの猫たちもそれぞれお好みのブラシでケアしているそうです。
毛をすきながらブラッシングできるタイプ(ファーミネーター)を使っている猫は3歳のシンガプーラに似た女の子(短毛)。
いつもツヤツヤの被毛をキープしています。
ブラシも色々あるんですね。
こちらの子達はそれぞれ、
🐈手袋タイプ
🐈⬛ファーミネーター
手袋タイプは全体を撫でてもらって気持ち良さそう!
ファーミネーターは取りにくい毛も一網打尽。(使用には十分気をつけてくださいね)
ブラシ部分がシリコンタイプのもの(写真②)を使っているのはマイペースなな18歳のおじいちゃん猫(短毛、毛が少し長め)。
毛量も多いので、コームも合わせて使うと余分な抜け毛が驚くほど取れます。
短毛種で毛が柔らかい🐈とびおくんの場合。
普段はやんちゃですが、ブラッシング中、とっても大人しい⭐️
使っているのは毛先が丸いブラシですね。
長毛種の代表選手、サイベリアンの男の子(毛量も多い!)はファーミネーターとコームのダブル使い。
この日は病院でブラッシング。
サイベリアンのような長毛の猫はブラッシングを欠かさないようにしないと、ひどく毛玉ができてしまい、取り返しのつかないことになることもあります。表面だけのブラッシングで解いたつもりでも、皮膚に近い部分までとけずに絡まった毛がフェルト状になってしまうこともあるので、根本からしっかりほぐしてあげることが重要です。
ただ、一生懸命頑張りすぎて猫がブラッシングを嫌いになってしまわないように、注意が必要です。
毎日のブラッシングがちょっとでも楽しくって、スキンシップになるように、お気に入りのブラシを見つけてくださいね。
獣医師 尾崎