わんちゃんのお家ケア

おうちケアをすることはわんちゃんをの体を綺麗に保つだけでなく、ちょっとした異変に気付けたりコミュニケーションになったりとメリットがたくさんあります。
今日はそのおうちケアの必要性についてお話ししていきますね。

①ブラッシング
おうちでできるケアで1番手軽に行えるのがブラッシングです。やっている方も多いのではないでしょうか?
ブラッシングはわんちゃんの被毛だけでなく皮膚を綺麗に健康に保つために必要なケアです。ブラッシングを行わずそのままにしておくと、毛がもつれたり毛玉になったりしてしまいます。皮膚の痒みや赤みにもつながりますので出来れば毎日行うのが理想です。

わんちゃんの毛は二種類あり、太くて硬めのオーバーコートと呼ばれる上毛と柔らかくふわふわしたアンダーコートと呼ばれる下毛があります。そしてオーバーコートとアンダーコートの両方をもつわんちゃんを【ダブルコート】、オーバーコートのみをもつわんちゃんを【シングルコート】と呼びます。

【ダブルコート】はポメラニアン、チワワ、ダックスフンド、柴犬など、
【シングルコート】はプードル、ヨークシャテリア、マルチーズなどがあげられます。
ダブルコートのわんちゃんは春と秋でアンダーコートが生え変わり抜け毛が増えるため、よりお手入れをする必要がありますね。

ダブルコートのポメラニアン。ブラッシングしがいがある!

②爪切り
難易度が少しあがりますが爪切りも大切なケアの1つです。
わんちゃんの爪も人と同じく放っておくと伸び続けるため切ってあげる必要があります。
お外でいっぱいお散歩をする子は自然と爪が削れてちょうどいい長さをキープできることもあるのでその場合は無理に短くする必要はありません。
爪を切らずに放置しておくと歩きにくくなるのは勿論、わんちゃんの爪は弧を描くようにして伸びるので肉球に突き刺さってしまったり、どこかに引っかかって折れてしまうなんてことも。出血や細菌感染にもつながるので爪を伸ばしっぱなしにするのは危険です。

また、わんちゃんの爪の中には神経と血管が通っており、爪が伸びるのに従って一緒に伸びていきます。爪切りの頻度が少ないといざ切ろうとした時に長くなった血管がありなかなか短く切れなかったり、爪切りで出血させてしまうリスクもあがります。血管が伸びてしまう前に定期的に爪をきってあげましょう。血管がのびてしまった後でも適切な爪切りを続けることで正常の長さに戻すことができるので今伸びてしまっている子も爪切りに挑戦してみてはいかがでしょうか?
勿論切りすぎてしまうと出血してしまう恐れがあるので無理には行わず、苦手な子の場合は動物病院やトリミングサロンで処置してもらいましょう。

③歯磨き
最後にご説明するのは歯磨きについてです。
わんちゃんは歯磨きをしないと歯に歯垢がたまっていきます。歯垢は3日程度で歯石に変わり、歯石になってしまうと歯磨きでとることはできません。歯垢や歯石は歯肉炎そして歯周病へとつながります。
歯周病になると口臭や、出血、痛みに伴う食欲の低下などを引き起こします。炎症が鼻にも達すると鼻水やくしゃみといった症状がおこったり、歯の根元に膿が溜まって眼の下あたりが腫れたり膿がでてくる歯根膿瘍になってしまうことも。
こういった病気を予防するためにもおうちでの歯磨きを習慣化できるといいですね。

柔らかいドッグフードや缶詰を食べている子は特に歯垢がつきやすいため特に注意が必要です。シニアになってこういった食事を始めてもしっかり歯磨きができるよう小さい頃から慣らしていくことも大切です。成犬になってからでも少しずつ慣らしていくことで歯磨きができるようになる子もいるので根気強く続けられるといいですね。
歯石になってしまうと歯磨きでとることはできず病院で歯石除去の処置を行う必要がありますので、お気軽にご相談下さい。

まずはお口のチェックから。。。

(猫。わんちゃんではありません。お口の見方は大体同じです)

 

今回はおうちでできるケアとその必要性についてお話ししました。
必要性は分かったけどやり方やどういう物を使えばいいのかわからないという方もいらっしゃると思います。