新しく子犬や子猫を迎えるにあたって

ハート動物クリニック犬猫医療センターの原田です。

今回は子犬や子猫を迎え入れるときのちょっとしたアドバイスをお話しします。

 

まず大事なことは動物種や品種を『好き』だけで選ばないことです。

 

もちろん好きな種類やあこがれの種類を飼うことは誰しもが願っていることだと思いますが、それにこだわって失敗している飼い主様を見かけることがよくあります。

 

例えば、

日本人はやっぱり日本犬を飼うべき!と、とある日本犬を飼われて、性格や育て方を知らなかったために噛み癖にある子に育ってしまったり、性質を知らなかったので家の中が抜け毛で大変だと困られていたり。

大型犬を飼って思いっきり抱きしめたい!と、とある大型犬を飼われて、よだれがダラダラで夏場は暑くてそれどころじゃなかったり、十分なスペースも運動に割く時間もないため、運動量が足りなくて家の中のものを破壊しまくったりでもう無茶苦茶だと困られていたり。

>>>原田先生

(シェルティーは大人になるにつれてふさふさになります。ブラッシングは毎日必要です)

 

(シーズーは毛が伸び続けるので、月に一回のトリミングが必要です。まめなブラッシングも必須)

 

犬だけでなく猫においても、毛の長い優雅な猫が好き!と、とある長毛純血種を飼われて、その性格や手入れの手間を知らなかったために、ブラッシングできない子になってしまって毛玉だらけのひどい有様で病院にこられたりすることもあります。

(短毛種でも抜け毛は意外と多い。ブラッシングはやっぱり必要です)

 

 

 

犬や猫に限ったことではありませんが、まず考えるべき基本項目として次のようなことを考えて迎え入れることが可能か検討する必要があると思います。

 

  • おうちの環境
    • 間取りやその広さはどうか
    • 実際に飼われる場所が屋内の場合1階かそれより上か
    • 集合住宅なら防音性はどうか
    • ご近所との関係性はどうか
    • 壊されたり傷つけられたりしたくない大事な家具や家財道具はないか
  • 家族構成
    • お年寄りがいるか
    • 小さいお子さんがいるか(これから増える予定があるのか)
    • アレルギー体質の方はいないか
  • 経済的な余裕
    • 例えとして、車を1台追加して15年維持するくらいの余裕があるか
  • 時間的な余裕
    • 動物といっしょにいる時間がとれるか
    • 長期で家をあけることはないか
    • 旅行などを我慢することができるか
    • 動物のためにご自身の予定を急に変更調整することができるか

 

もちろんここに挙げたことだけではないですが、動物を飼うためには色々なことを考慮して飼うことが必要です。

さらに動物種や品種を選ぶにはもっと細かなことまで考慮すると失敗しないと思います。

 

 

とは言うものの、好きや憧れで飼ってそれに飼う側が合わせるというのもアリですが・・・。

実際に我が家にはミニチュアホースがいました(今は事情があっていませんが)。もちろん事前に無茶苦茶勉強したり準備したりしましたけどね。