犬と猫の味覚

味は口の中、主に舌に存在する味蕾(みらい)という受容体を介して感じ取ります。
私たち人間の味覚には甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の5つがあります。

では犬と猫はどの種類の味覚をもつのでしょう?

 

○犬
甘味、塩味、酸味、苦味の4種類を感じます。最近ではうま味も感じることができるという報告もあります。その中でも特に甘味を強く感じ、多くのわんちゃんが甘いものを好む傾向にあります。砂糖や人工甘味料などを与える必要はなく、果物や野菜に含まれる糖質の他、肉や魚に含まれるアミノ酸を甘味として感じ取ります。

○猫
酸味、苦味、塩味を感じますが、甘みは感じ取る事ができないとされています。酸味や苦味を嫌う傾向にあり、食べるものが腐敗していないか、毒物でないかを判断するためだと考えられています。酸味や苦味を嫌うのは犬も同様です。

 

 

ただし犬猫ともに”匂い<食感<味”の順で食事の好みに影響すると言われています。そのため食事を選ぶ際には味よりも匂いが重要視されます。
フードの食べが悪い時には温めて香りを強くしてみたり、粒の大きさや食感が違うものを試してみるのも良いかもしれません。