花火とわんちゃん

(今週末は祇園祭です。)

夏の風物詩として愛される花火大会は、私たちにとっては楽しいひとときですが、それはわんちゃんにとっては潜在的な危険をはらんでいることを忘れてはいけません。犬たちは我々とは異なる感覚や反応を持っており、花火の騒音や光、そして人混みによるストレスが、彼らにとっては非常に苦痛な経験となることがあります。そのため、飼い主の皆様には、愛犬の健康と幸福を考慮して、花火大会の際には特別な配慮が必要です。

 

 

花火やお祭りの危険性

1)パニックや不安:花火は、大きな爆音と光を伴います。これらの刺激は、敏感な犬にとって深刻な不安や恐怖を引き起こす可能性があります。犬は、耳や目の感受性が人間よりも高く、急激な音や光によって驚かされることがあります。このような状況で、犬は逃げ出したり、暴れたりすることがありますので、リードをしっかりつけて管理し、安心できる場所にいるようにしてください。

*てんかん発作を起こす子は、症状が悪化する場合があります。対策についてかかりつけの獣医師にご相談ください。

2)逃げ出す可能性:花火の音に驚いたり、恐れたりすることで、犬は逃げ出すことがあります。そのため、花火大会の日は、犬を屋外にださないようにしましょう。もしも犬が逃げ出してしまった場合には、マイクロチップを装着していると探す手助けになります。

3)混雑した場所でのリスク:花火大会は多くの人々で賑わいます。人混みは、犬にとってストレスフルな状況となり、彼らが怖がる可能性が高まります。引っ張られたり、踏まれたりするかもしれません。

4)花火の残骸:花火が終わった後には、地面に花火の残骸が散乱することがあります。犬がこれらを誤って食べてしまうと、消化器官に損傷を与えたり、中毒を引き起こす可能性があります。散歩する際には、花火が打ち上げられた場所に犬を近づけないようにしてください。

5)食べ残しやゴミ:屋台が出ている場所では、誤って食べてしまうかもしれません。

 

 

お家での注意点

これらのリスクを考慮した上で、もしも花火大会に参加することが必要な場合は、以下のような対策を講じて、愛犬のストレスを軽減させるようにしましょう。

  • 音を遮断する: 犬がいる部屋の窓やドアを閉め、外部の音を遮断することで、犬の耳への刺激を最小限に抑えます。
  • 安心できる場所の用意: 犬が好む場所に、彼らのお気に入りのおもちゃやブランケットを用意して落ち着かせましょう。何より誰かが必ず一緒にいてあげましょう。
  • 場所を変える:花火大会がある日に合わせて花火の音が聞こえないところまで出かける事も有効です。
  • お薬やサプリメントの服用: 犬の不安を和らげることができます。

 

 

愛犬の健康と幸福を第一に考えることが、飼い主としての大切な役割です。花火大会の際は、特別な配慮と準備をして、愛犬と一緒に安全な夏の思い出を作りましょう。