手術後の傷のこと〜術後服を考える〜

わんちゃんや猫ちゃんの手術後の傷って、舐めたり齧ったりしてはいけないのをご存知ですか?
手術後の傷だけではなく、傷や皮膚の湿疹なども舐めると傷が開いたり、皮膚炎が悪化してしまいます。

自分で舐めることができない場所なら良いのですが、手足やお尻、しっぽ、お腹の傷はぐいっと体を曲げると舐めることができます。

それを防ぐには、ちょっとした工夫と我慢が必要です。
方法はいくつかあります。

例えば、
1)エリザベスカラーをつける(首の周りにつけるアレです)

2)傷を隠せるお洋服を着せる(お家にある服でも良いですし、術後服という専用の服も販売されています)

3)傷を包帯のようなもので巻く(巻くことによって傷に触ることもあるので、獣医師や動物看護師の指導が必要です)

写真のトイプードルのコロンちゃんは、首の付け根、尻尾の付け根と太ももの外側に手術の傷があるので、
*エリザベスカラーは首の傷があるのでつけられない
*手足と首が長いので、しっぽと太ももの傷にお口が届いて舐めてしまう
ということになります。

そこで飼い主様は、こんな可愛いお洋服を探してくださいました!

ポイントは、
1)袖付きで肘や膝まで隠れる
2)かわいい!(治療効果には全く関係ありませんが、重要!)

暑い季節なので、着ていて暑くなりすぎなければ良い選択だと思います。
この洋服は、専用の術後服ではありませんが、探してみると普段のお洋服も活用できそうです。

 

傷も治って、治療終了です。

ちなみに専用の術後服もありますので、スタッフまでご相談ください。

ハート動物クリニック 犬猫医療センター
獣医師 尾崎

 

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