後ろ足が立たない!〜椎間板ヘルニアの検査と治療〜
犬の椎間板ヘルニアの検査と治療についてご説明いたします。
まず、獣医師は診察を通じて症状や動作の観察を行います。症状の原因を特定するために、神経学的評価や触診、関節の可動域の検査などが行われます。
さらに、レントゲン撮影に加えてCT(コンピュータ断層撮影)などの画像検査が行われます。これにより、椎間板の損傷の程度や神経圧迫の程度などが評価されます。
治療方法は、症状の重さや犬の状態によって異なります。
軽度の椎間板ヘルニアの場合、保存的療法が選択されることがあります。これには、安静療法、炎症を抑える薬の投与、物理療法(温熱療法や電気刺激療法)、鍼灸などが含まれます。
重度の症状や神経圧迫が進行している場合には、手術が必要となることもあります。手術は、神経圧迫を緩和し、患部の椎間板を取り除くことで症状の改善を図ります。
犬の椎間板ヘルニアの検査と治療は、獣医師の専門知識と経験が必要です。症状が現れた場合は、早期の診断と適切な治療が重要です。獣医師との協力を通じて、大切な家族であるワンちゃんの健康を守るための最善の対策を取りましょう。
文責:獣医師 尾崎佐記
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