抗てんかん薬のお話
てんかんの治療には抗てんかん薬を使います。
まずは有効性が高いと考えられている1種類の薬から始めます初期用量から始めて、コントロールできなければ上限に達するまで使います。副作用が出た時は他の薬へ変更します。一つの薬でコントロールできた方が良いのですが、できない場合は他の薬を併用したり(多剤併用)、変更したりします。
薬の濃度が一定に保たれていることが重要です。定期的に投薬し、勝手に投薬をやめたりしないようにしましょう。
以下は犬と猫に使われる飲み薬の種類です。
<ファーストライン>第一選択薬
犬:ゾニサミド(錠剤、1日2回投与),フェノバルビタール
猫:フェノバルビタール(粉薬、1日2回投与)
(こちらはゾニサミドです。いくつかのサイズがあります)
<セカンドライン>第一選択薬との併用など
犬:臭化カリウム(粉薬、1日2回投与),レベチラセタム(錠剤、1日3回投与)
猫:レベチラセタム(錠剤、1日3回投与)
(こちらはレベチラセタムです。)
<サードライン>
犬:ガバペンチン(錠剤、1日2回投与),プレガバリン
猫:ガバペンチン(錠剤、1日2回投与),プレガバリン,ジアゼパム,ゾニサミド(錠剤、1日2回投与)
濃度を一定に保つことによって、発作の閾値(これ以上興奮性が上がると発作が起こってしまう境界線)を上げることができるため、図のように脳の興奮によって今まで3ヶ月に10回おこっていた発作が、2回に抑えられます。また、小さい発作から全身の発作に広がるのを防ぐ効果もあります。
https://heartanimalclinic.dosugoi.net/e1268274.html
てんかんの治療は、発作が発生してからその頻度や重症度を診てから始められることが多いです。また、獣医師は、薬の投与量や投与のタイミングなど、個々の動物に合わせた治療プランを作成します。
人用の薬の中には犬猫で使用できないものもあります。ご注意ください。