犬と猫の不妊手術のお話〜手術後のケアについて〜
犬や猫が不妊手術(不妊手術、去勢手術)をした後、数日間から1週間程度は、激しい運動を避けてください。
また、手術後少なくとも7~10日間、抜糸をするまでは、シャンプーを控えてください 。
手術後は、抗生物質や痛み止めのお薬が処方されることが多いです。
お薬が合わない場合もありますので、飲ませた後の様子も注意してみてください。
不妊手術をした後のこは、元気がないことが多いと感じるかもしれません。全身麻酔をかけて手術を行うので、急激な体調の変化があるかもしれません。
手術のキズは犬や猫の大きさや手術の内容によって様々です。
例えば小型犬のメスの卵巣摘出術で、おへその下に3cm前後〜の縦長の切開創(手術のキズ)ができます。手術用の糸で縫うと2〜3個の結び目ができる感じです。手術、縫合用のホッチキス(のようなもの)でとめることもあります。
子宮と卵巣の摘出術だともっと傷は大きくなります。おおよそ2〜4倍くらいでしょうか。
オスの手術のキズも2〜3cm前後〜です。
手術後に傷を舐めたり、かじったりしないか心配ですね。
手術後に着る「術後服」や、エリザベスカラーを利用したり、お腹の傷が隠れるお洋服を着せたりすることもアイデアです。
手術後の様子で、不安に感じる場合は担当獣医師にお問合せください。
写真は去勢手術後4年ほどたった猫の様子です。わかりにくいですが、去勢していない猫ちゃんのタマタマに比べるとだいぶ小さいです。
手術の時にはタマタマの入っている袋(陰嚢:いんのう)はとらずに、中のタマタマ(精巣)だけ切除する手術なので、袋は中身(タマタマ)がない状態で残ります。そのため小さくなった袋が残るのです。