犬の不妊手術のお話〜入院と手術について〜
不妊手術(避妊手術)は、何歳までという決まりはありません。
何歳であっても、避妊手術をすることで、子宮や卵巣の病気を予防することができます。ただし、高齢犬になると体力が落ちるため、手術中の麻酔のリスクも高くなります。
不妊手術をするかどうかの選択については、さまざまな観点から獣医師さんとも話し合った上で飼い主さんが選択する必要があります。
不妊手術には、メス犬の卵巣のみを摘出する卵巣摘出術と、卵巣と子宮の両方を摘出する卵巣子宮摘出術があります。
手術時間は通常の手術であれば、30分から1時間程度。卵巣摘出術と卵巣子宮摘出術ではかかる時間が異なります。麻酔時間(眠らせてからしっかり目覚めるまで)は手術にかかった時間にもよりますが、1時間から1時間半ほどです。
ちなみに、オスの不妊手術は「去勢手術」とも呼ばれ、一般的には生後6ヶ月から手術が可能です。こちらも麻酔のリスクなどはメスと同様です。
手術時間は10分ほど、麻酔時間は30分から60分くらいです。
お腹の中に精巣が残っている場合は、メスと同じように開腹手術になるので、メスの手術時間と同じくらいかかります。
お腹の中に精巣が残っている(停留精巣、陰睾)子では、手術が可能な年齢になったら早めの手術をお勧めしています。お腹の中の精巣が癌化しやすいからです。<<とっても重要!
入院期間は、通常の手術であれば日帰りで行うことができますが、動物さんの状態によって2日間の入院になることもあります。
費用については、犬の状態によって変動しますが、一般的な状態の犬の不妊手術の手術費についてはかかりつけの獣医さんにお問合せください。